歴史を題材にした漫画ベスト20です。
古代から近現代までで史実の人物が登場、もしくは史実の国名や時代背景が出てくるというのが条件です。
主人公が実在の人物でなくても史実の人物が出てくれば歴史漫画として認識しています。
史実に忠実かは関係なく載せています。
あとは時代が一致していることが条件です。
名前が変わっていてもモデルがわかればいいです、
史実の人物が現代にタイムスリップするという話、歴史漫画として扱いません
逆に現代の人物が過去にタイムスリップした場合は、歴史漫画とみなします。
20位:花の慶次―雲のかなたに―/隆 慶一郎(原作)、原哲夫, 麻生未央 (著)
戦国時代から江戸時代が舞台。
前田利家の義理の甥である前田慶次が主人公。
兄利久の養子で本来なら前田家の後継者は利久がなったあとは慶次になるはずだったが信長の命によって利久ではなく利家が当主となった。
天下一の傾奇者と言われていてこの作の中では身長は197センチ。
外国人も驚くほど
高い。
利家も若い頃は傾奇者だったが作中の利家はまじめな武将として描かれている。
出は滝川一益の一族なので本来ならもっと出世してもいいのだがそれを意に介さず自由奔放に生きている。
太閤秀吉にも臆さず堂々としているほど
戦人としてあっちこっちで暴れまわる。
あまりの奔放ぶりに利家はいつも頭を悩ませていたが利家の妻まつは暖かく接していた。
負け戦に参加するのが好きでそれこそいくさ人という考え。
豪胆だが千利休と交流があったり、伊勢物語を写本するなど文化人としての顔を持つ。
利家は煙たがっていたが豊臣秀吉や直江兼続、島左近は慶次に惚れ込んでいた。
天下取りの話が多い中、こういう自由奔放な生き方には憧れる。
19位:大奥/よしながふみ
大奥というと江戸幕府の将軍家の子女や正室とその女中が住むところを指す。
将軍家だけでなく、大名にも大奥は存在する。
史実の場合は、将軍は男性と決まっていて女性の天皇は存在しても女性の将軍は存在しなかった。
しかし、よしながふみの大奥の場合は逆になっている。
将軍や要職が女性でそれに仕えるのが男性。
こうなっているのは理由があってそれは男性の人口が激減したこと。
時は三代将軍家光の時代、日本では赤面疱瘡という病が流行っていた。
やっかいなことにそれは若い男性にしかかからず、死亡率が80%。
しかも、治療方法はなし。
それによって男性の人口は女性の4分の1ほどになっていまう。
男性は子孫を残すための貴重な存在となり、男性が家を守って女性が働くという時代になった。
将軍家でも同様で女性が将軍となって男性が大奥に入ることになる。
そんな史実と逆の大奥の物語である。
主人公は水野祐之進でお信という幼馴染に恋をしていたがその想いを断ち切って大奥に入る。
そして8代将軍吉宗の御内証となるのであった。
18位:龍狼伝/山原義人
現代の中学生が中国の三国時代にタイムスリップする話。
主人公「天地志狼」とヒロイン「泉真澄」は、修学旅行で中国へいっている途中思わぬ事態に遭遇する。
突然龍が現れて二人とも飲み込まれる。
二人が気がつくとなんと戦場の真っ只中にいた。
二人がタイムスリップしたのは207年で劉備軍と曹操軍が激突している最中だった。
最初は映画の撮影かと思ったが本当に殺しているのを見て事態を把握する
その後、劉備軍の軍師である単福(徐庶)に救われるが敵兵に襲われて徐庶は、志狼と真澄をかばって落命。
志狼は徐庶に軍師の代役を託されることになる。
志狼は劉備に曹仁軍が奇襲してくることを進言。
見事に代役を果たして曹仁軍を破る。
しかし、それは三国志演義に書いてあることなので知っていた。
それから竜の軍師、または竜の子と呼ばれるようになる。
志狼の出現によって三国志の未来は変わっていくことになる。
志狼のひたいには黒子があり、天運の相と呼ばれる。
中国人とのハーフなのもまた運命を感じる。
ヒロインの真澄もこの激動の時代に翻弄されることになる。
17位:遮那王義経/沢田ひろふ
那王義経は、文字通り源頼朝の末弟義経を主役にしている。
この漫画の義経は、他のと内容が違う。
義経は実は頼朝の本当の弟ではなく、捨て子だったということ。
16歳で死去しているということ。
もちろんそんな記述はなく、フィクションである。 また、義経といっても本物ではない。 ここに出てくる義経は、旅芸人の漂太である。
牛若丸と瓜二つであったので母の常盤御前が影武者として藤原長成の家に入れた。 牛若丸は病弱であり、百姓の家に身を寄せる。 漂太は、そのために表向きは牛若丸として生活することになる。
本物は思慮深くて武芸もできるイメージがある。
漂太は、成長して本物顔負けとなるが破天荒で短気な一面がある。
牛若の代わりとして激動の平安末期を過ごすことになる。
ネタバレになってしまうので深くは書かないが意外と史実に忠実なところがある。
弁慶に出会うところ、平家から追及を受けること、そして最後は頼朝から命を狙われること。
旅芸人っぽいところが抜けないが漂太は、本物の義経になろうと兵法書を読み漁るところは興味深い。
16位:封神演義/藤崎竜
歴史漫画ではもっとも古い時代を扱っていると思われる。
明の時代に作られた「封神演義」がモチーフになっている。
名前はそのまま
舞台は殷王朝。
中国では夏王朝につぐ古い時代
である、
三国志演義は、今から1800年ほど前の話だが封神演義は3000年前。
主人公は太公望。
のちの周王朝の軍師である。
この漫画では美少年に描かれている。
当時は、第30代皇帝紂王が統治していた。
彼は名君として有名であったが妲己という美女に溺れることによって自分を見失ってしまう。
二人の暴君によって国は乱れに乱れた。
そこで新たな王朝を作る計画ということで太公望は立ち上がる。
三国志みたいなシリアスではなく、ファンタジー的要素が強いのが面白い。
そのせいかゲームにもなっているほど人気。
15位:夢幻の如く/本宮ひろ志
織田信長が主人公の仮想歴史漫画。
織田信長というと1582年に本能寺の変で明智光秀の謀反によって自害に追い込まれる。
これが通常の歴史なのだが・・・・夢幻の如くでは違う。
本能寺の変からスタートする。
本来なら自害で果てるところなのだが織田信長は死ななかった。
天からの一筋の光の導かれて信長は生き残る。
小姓の森蘭丸は討ち死にするのが通説だが信長と同様に生き残った。
じゃあ織田信長の元で天下は統一されるのかと思ったら違う。
なんと天地夢ノ助ときう偽名を使って信長を名乗ることはしなかった。
あろうことか秀吉の天下統一に協力するのである。
信長には夢があった。
天下統一の後は、海外進出。
天下が統一されるとここでようやく家臣達の前に姿を表す。
中国、モンゴル、ヨーロッパを手中に収めてゆくゆくは世界を統一する野望を抱く。
世界進出だけに世界で有名な人物も出てくる。
ヌルハチや、イワン大帝、エリザベス1世、フェリペ2世、ルドルフ2世などそうそうたるメンバー。
真田丸で有名な真田幸村や、伊達政宗なども出てくる。
結構豪華メンバーである。
14位:おーい!竜馬/武田鉄矢(原作)、小山ゆう(著)
幕末の志士坂本竜馬が主人公。
まずは幼少時代から始まる。
竜馬は武士だが郷士なので身分は低かった。
背が小さく、気が弱かったのでいじめられることが多く、いつも姉の乙女に助けてもらっていた。
7歳になると楠山塾と日根野道場という剣の道場に入るがどっちも劣等生であった。
司馬遼太郎の竜馬がゆくは、幼少時代の記述はない。
武市半平太や、岡田以蔵などは龍馬の幼馴染という設定になっている。
そんな竜馬は16歳になると背が高いイケメンになり、剣の腕はすば抜けており、学問に秀でていた。
土佐藩では、上士が郷士を差別するという悪習があり、竜馬は憤っていた。
そんな中、吉田松陰と出会あって「偉人に怯える幕府などぶっこしてしまえ」という言葉に感銘を受ける。
おーい竜馬では、もう一人の主人公といえるのがいる。
幼馴染の武市半平太であった。
彼とはのちに袂を別つことになる。
竜馬を題材した物語ではおーい竜馬は一番面白くてわかりやすい。
13位:ベルサイユのばら/池田理代子
1972年から1973年と1年間という短い連載期間ながら幅広い年齢層で支持されている有名作品。
舞台や宝塚でも使われるくらいの名作。
舞台は、18世紀のフランス革命前後の自体。
史実が元となっており、フランスの王妃であるマリーアントワネットと男装の麗人オスカルが主人公。
男装の麗人とあるがオスカルは将軍家に生まれる。
6人姉妹の末っ子だが元気な鳴き声だという理由で男として育てられる。
マリーアントワネットは、オーストリアのハプスブルク家からフランスの皇太子に嫁ぐ。
そこから物語が動く。
マリーアントワネットは王妃となるが、夫がいるにもかかわらずスウェーデンの貴公子フェルゼン伯爵に恋をする。
オスカルも同じく恋をして苦悩する。
叶わぬ恋に悩んでいることを心配したオスカルの幼馴染であるアンドレ・フランディエはそれを心配つつも想いを寄せていた。
ベルサイユのバラは恋愛だけでなく、フランス革命についても描かれているところが興味深い
12位:ヴィンランド・サガ/幸村誠
北ヨーロッパが舞台で時代は11世紀初頭。
ヴァイキングの生き様を描いている。
主人公はトルフィン。
アイルランドの探検家であるソルフィン・カルルセフニがモデルになっている。
侠気のトルフィンとのちに呼ばれるようになる。
そこは史実と同じ。
当時ヴァイキングは、最強の蛮族でフランク王国の領土を荒しまわる。
領土を落とすだけでなく、財宝も奪う。
その軍団の中にいた少年がトルフィンであった。
アシェラッドという男が指揮をしていたのが実はアシェラッドはトルフィンの父親の仇。
彼の父は、トールズの目の前で殺されている。
その仇を討つために軍に入っていた。
しかし、トルフィンはアシェラッドから戦士とはなんたるかを教わることになる。
主人公は無愛想で暗いイメージがあるが感情の起伏が激しいところが興味深い
余談だが、トルフィンの姉でユルヴァがいる。
母似た美女だが男勝りの性格。
父が殺され、弟が行方不明になったあとは女手一つで支えていた。
クジラ漁に参加したり、せっかく再会した弟を偽物と疑って殴るなど体力も男勝り。
作者は違うが「元祖ユルヴァちゃん」というスピンオフ作品がある。
11位:三国志/横山光輝
三国志を語る上で外せないのが横山光輝の三国志。
三国志は、中国の後漢末期。
西暦にすると180年から280年頃になる。
魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)の三国が覇権を争う。
だが、物語は中国が三国に分かれたあとだけではなく、大半がそれ以前の話。
西暦184年に黄巾の乱が勃発し、後漢は衰退の一途をたどる。
そこで劉備玄徳という青年が関羽と張飛という豪傑と乱れた世を正そうと義兄弟の契りを結んで義勇軍を立ち上げる。
筵(むしろ)を売って生活する農民のような身分だが皇帝の血を引いていた。
義勇軍は功績を挙げるがそこで出会ったのが乱世の奸雄曹操孟徳であった。
曹操は、劉備の戦ぶりを見て一抹の不安を覚え、劉備もまた曹操が将来のライバルになると予感していた。
実際二人は何度も戦うことになる。
曹操が悪玉で劉備が善玉という設定になっているのが特徴。
最初は関羽や呂布(最初に劉備を苦しめた男)のような豪傑が活躍していたが後半になると諸葛孔明(劉備の軍師)のような軍師が活躍しているのが興味深い
呉の統治者は孫権であるが彼が出てくるのは中盤の方である。
父孫堅と兄孫策の後継となったのが孫権。
魏の曹操、蜀の劉備、呉の孫権が覇権を争う。
10位:はだしのゲン/中沢啓治
小学校の頃に読んで衝撃を受けた作品。
1973年から85年まで連載されていた古い作品。
作者自らの広島原爆の被爆体験が元になっている。
知る人ぞ知る作品でこれで戦争の苛烈さを学んだという方も多い。
主人公は中岡元。
広島市の国民学校2年(現在の小学校)である。
舞台は1945年の広島市で戦争真っ只中。
ゲンの家族は、父である大吉、母の君江、長男の浩二(海軍の予科練所属)、長女英子、次男昭(疎開中)、三男ゲン、四男進次。
長男と次男以外は家に残っていた。
運命の8月6日の朝、広島市を閃光と爆風が襲う。
原子爆弾が投下されたのだ。
ゲンは、その頃は小学校の門の前で立ち話をしていた。
気を失ったもの、門の陰になったおかげで無傷だった。
ゲンは意識を取り戻すと街は炎とたくさんの瓦礫、そして全身やけどして皮が下に垂れ下がった人々がうめき声をあげながら歩いていた。
自宅に戻ると、母以外の家族が家の下敷きになっていた。
母と一緒に救助しようとするもどうしようもなく、父に強く生きろと励まされたあとに父大吉、英子、進次を失う。
多くを失ったゲンだが一筋の光が
母がそのショックで産気づいて赤ん坊を産んだ。
友子と名付けられた。
ゲンは、友子と母を支えるために激動の広島をいきることになる。
9位:SAMURAI DEEPER KYO/上条明峰
関ヶ原の戦い以降を舞台にしている。
千人斬りの鬼と言われた鬼眼の狂が主人公で無明神風流の使い手。
主人公は架空の人物であるが徳川家康、秀忠、真田幸村、伊達政宗など史実の人物も登場する。
最初は、壬生京四郎という薬売りが登場する。
優しそうだが頼りないイメージがある。
しかし、実は千人斬りの狂の魂が封印されていた。
たびたび剣豪に襲われることがあるが怯えながら避けてることを考えると実力を隠している感じがする。
それが表に出ると外見も性格も狂になる。
狂は百万両の懸賞金がかかっている賞金首。
言葉使いも行動も乱暴でヒロインの椎名ゆやをからかうシーンが多いが内面では大事に思っている。
実は、狂は幼少時代に本能寺の変で織田信長を討っている。
悪人に見える狂ではあるが仲間想いである。
壬生一族出身だが出奔している。
椎名ゆら、紅虎、梵天丸、真田幸村などの仲間を集めて出奔元である壬生一族との戦いの望む
型破りなところは系統は違うが前田慶次を思わせるところがある。
史実の人物もイメージと違うところがまた面白い。
8位:信長協奏曲/石井あゆみ
信長コンチェルトともいう。
学校の成績が悪い劣等生で高校1年生のサブローは、不注意で川に落ちた時に戦国時代にタイムスリップする。
飛んだ時代は天文18年で西暦すると1549年。
そこで織田信長と出会う。
偶然にもサブローと瓜二つであった。
しかし、史実の信長とは様子が違っていた。
なんとサブローが出会った信長は病弱で自分の代わりに信長として生きて欲しいと託される。
サブローは勉強が苦手なので信長がどうなるかは理解しているが日本史を深く知らない。
言葉遣いも現代風が出ているので周辺は戸惑う。
だが自由奔放な性格が幸いしたのか家臣や領民からは人気があり、織田信長として天下統一を目指すことになる。
タイムスリップした時代が信長が当主となる前というのが面白い。
信長というと短気で冷血なイメージがあるが人間味があってナイーブな信長を見るのは面白い。
信長の他にもタイムスリップで入れ替わっている人物がいる。
斎藤道三と松永久秀。
当然この二人は物語に大きな影響を与えることになる。
7位:るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚/和月伸宏
明治初期が舞台となっている。
人斬り抜刀歳の異名を持つ流浪の剣客「緋村抜刀斎」が主人公。
幕末の四大人斬りの一人である「河上彦斎」がモデルになっている。
登場人物は架空の人物が多いが史実もたまに織り交ぜている。
緋村抜刀斎は、人斬りとして恐れられていたが登場時はすっとぼけた感じでヒロインの神谷薫にいじられる場面がある。
赤髪で一見優男。
明治維新前は長州派維新志士。
回想には新撰組が絡んでくることがある。
多くの要人を殺害してきたがあることがきっかけで人を殺さなくなる。
明治維新後は、不殺(ころさず)を誓って全国を放浪するようになる。
その時に出会ったのが神谷薫。
神谷の元で穏やかかに暮らすが明治維新後は平和といえずまだまだ剣心の力が必要であった。
その間数々の宿敵と出会って戦っているうちに人斬りの本能が蘇る。
自分との戦いでもあった。
いろんな剣客が出て来てみな独自の技を持っているせいか、ゲーム化されている。
6位:センゴク/宮下英樹
センゴクというと戦国時代のイメージがある。
戦国時代が舞台には変わりないが仙石権兵衛秀久が主人公。
戦国ものとして一般的に見るとマイナーかもしれない。
仙石秀久は美濃斉藤家の家臣である。
稲葉山城の戦いで斉藤家は織田信長に敗退し、秀久は捕らえられる。
その際信長に気に入られて木下藤吉郎、のちの豊臣秀吉の寄騎となるのであった。
この作品は四部構成になっている。
1部はセンゴク、2部は、センゴク 天正記、3部は、センゴク 一統記、4部がセンゴク権兵衛である。
番外編センゴク外伝 桶狭間戦記もある。
センゴクは、まだ身分の低かった秀吉の配下としてスタートする。
そこから数々の戦で手柄を上げて大名になる。
家臣団の中で選抜試合があって味方と戦うなど他にはない面白さがある。
大河ドラマとかでも出てこない武将なのでまた違う視点での戦国絵巻を楽しめるのが魅力。
王道の戦国ものに飽きたという方には自信持っておすすめできる作品である。
また、トントン拍子に出世するというわけでなく、時には失策をして処分を受けるのも他の有名武将とは違うところ
5位:あずみ/小山ゆう
江戸時代初期が舞台となっている美少女暗殺者「あずみ」の物語。
江戸幕府が始まった頃はまだ完全な平和ではなかった。
そのためには多くの武芸者がまだまだ必要。
そこで暗殺部隊が組織されていた。
その一人があずみである。
あずみを含む10人の子供たちは小幡月斎によって刺客として育てられた。
修行の総仕上げとして外で出ることとなる。
あずみの長い戦いがはじまる、
しかし、完全な平和でないといえど戦国時代に比べれば武芸者は不要となっていく。
当然武芸はからすれば不満であった。
あずみは暗殺者に似つかわしくない性格であった。
外見は暗殺者に見えず、ごく普通の無邪気な少女であった。
それでも鍛えられただけだって桁違いの身体能力と動体視力を持っている。
外国人の血を引いているせいか、目が少し青く、髪の色も少し茶色い。
この作品には実在の人物も出てくる。
敵将として伊達政宗、柳生一族の柳生宗矩、ライバルとして宮本武蔵も出てくる
なお、舞台ではAZUMIとなっていて明治時代のものがりになっている。
4位:テルマエ・ロマエ/ヤマザキマリ
阿部寛主演で映画化された作品。
古代ローマ人が現代にタイムスリップする話。
行くだけなら歴史コミックとして扱いませんでしたが往来できているので歴史と位置付させていただく。
歴史コミックというとシリアスなのが多いのだがこのテルマエ・ロマエは他とは違う。
コメディである。
日本のお風呂にタイムスリップしてしまうとところがツボ。
え?そこへいっちゃうの??と
主人公は、浴場設計技師のルシウス・モデストゥス。
ハドリアヌス帝時代で紀元130年頃の古代ローマ。
とはいっても彼は世間では評価されていない設計技師。
失業して気分転換に友人のマルクスを連れて公共浴場へ行き、設計技師の血が騒いで排水口をのぞいたところ吸い込まれてタイムスリップする。
そしてひょんなことから伊藤温泉というところで従業員として働くことになる。
それ以降、本人の意思とは関係なく、タイムトラベラーとなって現代日本と古代ローマを行き来することになる。
現代日本で得た知識をローマに持ち帰り、ローマでは名を上げるようになっていく。
ち
なみ伊藤温泉では、古代ローマを研究している東京大学大学院の小達さつきと恋に落ちている。
3位:ジパング/かわぐじかいじ
同じ作者でジパング 深蒼海流というのがあるが別作品。
深蒼海流は、同じ歴史漫画だが源平合戦が舞台になっている。
もちろん関連性はない。
こちらのジパングは、海上自衛隊イージス艦みらいが第二次世界大戦真っ只中にタイムスリップする物語である。
みらいは架空の名前。
物語の中では日米新ガイドラインがあってその協定によってエクアドルへ向かっていた。
しかし、ミッドウェーの海域を航行中にみらいは突然の大嵐に遭遇してしまう。
そして落雷を受けてみらいはレーダーから消える。
この海域ではありえない雪が降り、戦艦大和をはじめ、多くの戦艦と遭遇する
その時にはすでにみらいはタイムスリップしていた。
ミッドウェー海戦がはじまる前の1942年6月4日に飛んでしまったのある。
主人公は、イージス艦みらい副長「角松洋介」と、大日本帝国海軍所属で通信参謀「草加拓海」
。
撃墜されて船と共に沈みそうになっている草加を助けるだけでなく、大日本帝国軍の未来を伝えることによって日本の歴史は変わって行くのであった。
実際にあった戦闘が出てくるので日本海軍の勉強になるし、戦艦マニアにはたまらないであろう。
2位:キングダム/原泰久
キングダムというと王様のイメージがあるが少し違う。
舞台は中国の春秋戦国時代という長い戦乱の時代。
主人公は、信という少年。
歴史上の人物で李信という武将のこと。
もう一人の主人公がいるそれはのちの秦の始皇帝となる政である。
この物語の中では二人は深いつながりがある。
信は秦国で生まれて戦争孤児だった。
もう一人戦争孤児がいて漂という名前だった。
二人とも身分が低く、それでも武功により天下の大将軍になるという夢を持っていた。
先に出世のチェンスを得たの漂だった。
大臣の昌文君に元へ仕えるはずだったのが深手を負って信の元へきてそして命を落とす、
そして一人の少年と出会う。
それが漂と瓜二つでその少年はのちに秦国の王となる政であった。
実は漂は政治の影武者として召しかかえれていた。
しかし、王弟の乱が起きて漂は深手を負ってそれが原因でなくなっていたのである。
最初は信は憤って政に友を亡くした怒りをぶつけるが私情を捨てて秦国のために尽くすことになる。
春秋戦国時代を扱う作品は他にもあるがこのキングダムが一番面白い。
1位:蒼天航路/原作・原案 李學仁、作画 王欣太
中国の後漢末期から三国時代を舞台にした作品。
いわゆる三国志である。
三国志というと、劉備玄徳や諸葛孔明が主人公が多い。
三国志演義や横山光輝三国志がその典型。
蒼天航路は曹操が主人公である。
横山光輝が三国志演義がベースとなっていることに対して蒼天航路は史実がベースとなっている。
演義の要素も含まれているのが面白い。
曹操はかなりイケメンに描かれていてそのせいか、女性にもてて複数の女性と関係を持つ、
それだけでなく、武芸に優れていて兵法、政治、文学、芸術など多才。
考え方も独自の発想の物が多く、時には部下を困らせることも
乱世の奸雄を言われた万人の巨人で能力があれば身分関係なく採用するが時には虐殺や粛清も厭わない。
演義では曹操が悪人で劉備が善人という風に描かれている。
蒼天航路の劉備はキャラが横山光輝のとは全く違う。
諸葛亮もかなり個性的なキャラクターになっているので衝撃を受けるかもしれない。
やくざの親分というイメージがある。
話し方も知性をあまり感じない。
蒼天航路では曹操が善人として描かれているわけではないが読んでみると曹操の偉大さがわかる。
演義しか読んだことない方には是非読んでほしい。