まず、僕の痔がどれくらい酷いかをはじめに言っておきます。
僕は、かれこれこれ20年くらい痔と付き合ってきています。そして僕の痔は体質的なことからおそらく治りません。手術はジオン注射も含めると5回はやっているかと思います。なぜ、こんなに手術回数が多いのかというと通常の手術ができないくらいの出血体質なため、ジオン注(痔核硬化療法、ALTA療法)という硫酸アルミニウムカリウム水和物・タンニン酸(ALTA)を痔に注射をして小さくして固める療法しかできないからです。(通常の切る手術があまりの出血体質で危険なためできません。自分でも思いますが切ったら多分血が止まらない。)ジオン注は根本的に普段の生活(食生活や生活習慣)を改善しないと再発がしやすく、僕もたびたび再発しています。ただ、これだけ長く痔と付き合ってくるといろんな場面でどう対処したらいいかが分かってきます。そんな僕の知識が役にたてばと思い記事を書いてみます。
痔には円座が必須!
痔が痛い、痔が酷い時、そんな時でも椅子に座って仕事はしないといけないという人には絶対に必要なアイテム、円座は即効性があります!使うと楽になるのはお尻で実感します(笑)もはや円座なしでイスに座ることはしたくないと思うようになって普通のイスがいかにお尻にダメージがあるかを実感します。
円座の選び方ですが
今までに数十個と円座を試してきた円座マスターと呼ばれる僕がこれは絶対駄目だという商品を先に伝えます。
悪い円座の特徴
ゴムでできた空気を入れて使う円座
これは、単純に臭いがひどいです。気持ち悪くなるレベルなので普通の嗅覚の人は多分ムリ。鼻づまりでも厳しいかもしれないです。カバーをしてなんとか使おうとしましたが吐きそうになって無理でした。
円が極端に小さい円座
長時間イスに座ると肛門がうっ血して痔の原因になったり痔が悪化したりするのですが、円座は肛門にかかる圧力を肛門を広げて軽減させることで痔の予防や悪化を防ぎます。ただし、円座も真ん中の円が小さすぎるとうまく圧が逃がせません。中心が小さめの円座はやめた方が無難です。よく円座っぽいクッションがありますがあれは円座ではないと思います。
円じゃなくU字型のクッション
なんかうまく座ることができす圧もうまく軽減されている感じがしませんでした。
いい円座の特徴
ヘタりがほとんどない。
これは低反発の物がそうですね。ただし、長時間座っているとクッション効果が微妙。現在出ている商品の中だとなかなかないです。
中心の円が適度に開いている
円が小さすぎると肛門にかかる圧を軽減できませので適度な大きさの物にしましょう。
洗えるもの
できれば洗える物がいいです。
スポンサーリンク僕がおすすめする円座クッション
これを2段重ねで使ってみてください。なぜ2段で使うかというと1個だと使っているうちにすぐにクッションの高さが足りなくなります。2段にすると長期間使っていても一定の高さが保持できます。高すぎる場合ははじめは1つだけ使っていてヘタリが出たら2段にします。これが試行錯誤で編み出した方法です。何十個と円座を買いましたがこの方法が一番肛門への負担が少ないと感じています。1段で使いたいとう人はこまめに洗うようにして厚みを復活させるようにします。洗っている間はもう1つの円座クッションを使うようにします。
1つで使う場合にヘタりを遅らせる方法としてクッションカバーを使ってみてください。専用ではなく通常のクッションカバーで大丈夫です。ただし、ペラペレの物だと意味がないので多少しっかりした物にしてください。
本当におすすめするのは2段使用です。
痔の出血が止まらない時にしたこと
出血が止まらないというのは相当の切れているかいぼ痔が肛門から脱出している場合が多いかと思います。今回はイボ痔の場合で僕が有効だった出血を抑える方法を紹介したいと思います。
食べ物を変える
痔に良い食べ物を食べるようにする。というか悪い食べ物飲み物は絶対に口にしないということです。
刺激物やアルコールはお菓子などはNG
便を柔らかくする
市販薬でマグネシウムの錠剤があるので買って下さい。固い便は痔を悪化をさせます。柔らかすぎるのも良くはないのですが硬すぎる便は最悪なので。マグネシウムを飲むことで排便しやすくなり肛門の負担が減ります。
排便時間を短くする
原則3分以上トイレにいないようにしてください。まだ残ってる感じがするなと思っても時間が来たらトイレから出ましょう!また、痔があると残便感があるのでそのせいでまだ残っている感じがすることもあります。
トイレットペーパーを良い物にする
これはすごく重要で安いトイレットペーパーは今すぐ使うのをやめてください。お尻を痛めます。僕は最上級の物をネットで大量に取り寄せてまとめ買いで安くしています。
コスパ重視なら上2つです。この2つでも十分柔らかいですがさらにお尻を大事にしなければいけない状況であれば下2つをおすすめします。僕の場合、出血が酷い時はより柔らかいものを利用します。そうしないと止まらないので。
お風呂をやめてシャワーにする
あくまで僕の場合です。一般的に痔にはお風呂がいいです。うっ血した肛門の血流をよくするのにお風呂がいいので、しかし、出血が酷い場合、辛うじて血が止まっている状態などの時に血流をよくすると出血しやすいなというのが僕の実感です。なので出血が酷い時はシャワーを利用するようにしています。
脱出した部分から血が吹き出る場合
この場合は、すぐに医者に行かないといけません。あくまで医者に行くまでの応急的な処置として便をとにかく柔らかくしてください。マグネシウムを使用上の注意の上限で飲んでみてください。僕の場合ですがそこまで来た時にやったことは便を力入れなくても出すことができるまで柔らかくすることです。ただし、いきんではいけない。いきむと出血がひどくなります。いきまずに水状の便を出すという感じです。そうすることで極力、痔の脱出を抑えます。ここまでくると本当に緊急事態なので、すぐに病院に行って下さい。
イスに座らず横になれるなら極力横になっておく
仕事をしている限り厳しいですがなるべく横になれるならなるようにしましょう。
病院で出血を止める座薬と出血を止める飲み薬をもらう
僕の場合、座薬ではなかなか出血が止まらなくて、飲み薬が効きました。ただし、飲み薬の方は血管を細くするとかそんなリスクがあったはずなので医師とよく相談してください。
痔が痒い時はどうするといいか?
痒みの原因はウォッシュレットのやりすぎ、または肛門が不潔になっている、またはトイレットペーパーが悪いことが原因の時が多いので適度なウォッシュレットの使用とトイレットペーパーの変更をしてみてください。おさまらない場合は病院で難航をもらってください。
痔が痛い時にすると楽になったこと
痛みはお風呂に入ることで多少緩和されました。ただ、出血がひどすぎるときは僕は入らなかったのでお尻を冷やさないようにして極力横になることで多少はマシになります。どうしても痛みが我慢できない時はロキソニンを薬局で買ってくる方法があります。基本的には排便時間を短くしてお尻を清潔にし極力肛門をうっ血させないことです。もちろん、食事にも気を使うようにします。どうしても座らなければいけない時は円座必須です。
便を柔らかくする薬で痔の悪化を防げ!
痔の出血が止まらない時にしたことでも出てきましたが、マグネシウムの錠剤を飲むことで便が柔らかくなります。硬すぎる便は痔を悪化させるので便秘症の人はマグネシウムをおすすめします。コーラックなどと違いすごい腹痛がくるわけではなく腸内に水分が集まるようでそのおかげで便が柔らかくなって排便がスムーズになります。腹痛も特にあるわけではありません。僕は長年利用していますがコーラックなどにある効きが悪くなるというようなことがなく便秘薬に対する慣れなどは特にないのでおすすめです。
痔の座薬を使う時の必須アイテム!
痔の座薬を使うと時に必須のアイテムはオムツ取り替え手袋です。これは本当に便利ですし衛生的なので座薬を1ヶ月以上利用される方はや塗り薬を使う方は絶対使った方がいいです。価格も比較的安いのでおすすめです。
痔が外に出てくる時(痔が脱出する場合)にどうするか?
イボ痔の場合、ひどくなってくると痔がものすごく腫れて脱出する人が多いです。脱出した痔はそのままにして放置すると悪化しますので必ず押し戻さなければいけません。押し戻す際は柔らかいトイレットペーパーで押し戻すからおむつとりかえ手袋などを利用して押し戻してください。根本的に脱出するまでのレベルの痔ですと手術をしないと治りません。なるべく早い段階で病院で診てもらうようにして下さい。脱出するせいで出血する場合は、排便時間を短くして便を柔らかくして排便してみてください。
排便時間、トイレの時間について
排便時間についてですが既に書きましたが、長くても3分で終わらせて下さい。それ以上がになる場合は一旦トイレから出ます。これで肛門への負担が大分減ります。排便時間が長いとうっ血が進みます。たとえ手術をして痔が治ったとしても排便習慣を変えないと再発する可能性が非常に高いです。
スポンサーリンク痔の種類
痔の種類は4つあり、内痔核(イボ痔)、外痔核、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔)となります。
各痔の種類については詳しく説明しているサイトがありますのでそちらを確認してみてください。
各痔にリンクをしてありますのでリンク先に説明があります。
痔の出血が大量の場合
痔の出血が大量の場合、なるべく早くに病院に行きましょう!ただし、切れ痔の場合は、大量出血しているように見えるだけかもしれません。出血量はイボ痔の方が酷い場合が多いです。血がポタポタぐらいであれば命に関わるということまではないかもしれないですが、吹き出し止まらない、常にぴゅーっと出っぱなし、こういう場合はまずいです。すぐにでも処置しないと大変なことになります。僕の場合だと出血がひどすぎて、健康な人の通常の血液量の半分程度になり輸血するかどうかのところまでいきました。急激に出血すると出血性のショック状態みたいな感じになります。脈拍が130とか140とかそういうレベルになって必死に血液を送り出します。また、徐々に時間をかけて出血していった場合も危険です。徐々に出血していった場合、慣れが生じるので急激な変化を体感することができないため、気付いたら倒れていたという人もいます。
痔の手術について
痔の手術はほとんどは内痔核の場合が多いです。
結さつ切除術
ジオン注射療法
ゴム輪結さつ術
ICG併用レーザー治療
PPH
とあり、ほとんどは結さつ切除術とジオン注射によるものが行われるようです。僕の場合、3回目以降の手術はジオン注による手術です。この手術のメリットは日帰りでできる場合が多いということです。
根治術としては結さつ切除術がベストですが術後かなり大変です。2週間程度の入院に術後1ヶ月はまともに排便できません。痛みもかなり強いです。
痔に良い食べ物
野菜、果物、乳製品、豆類、海藻などは良いとされています。
痔に悪い食べ物
アルコール、塩分の強い食品、動物性脂肪の多い食品、刺激物、これらの中で僕が特にお尻に悪いと実感したのはナンバー1はアルコールです。これ飲んでる限り良くなりません。出血がひどい場合など絶対にNGです!次いで刺激物ですね。唐辛子とかキムチとか翌日すぐに影響出ます。これもNGですね。香辛料を多く含んだ食品の摂取は控えるようにした方がいいです!
切れ痔の場合
出血がひどければ、病院に行った方がいいです。また、何度もなるようであれば慢性裂肛となり排便に影響が出るようになるので早め病院に行きましょう。僕はイボ痔も切れ痔も外痔核もなったことがありますが、どれも排便習慣、生活習慣を正さないと良くなりません。
痔の病院選びについて
痔の治療は必ず専門の病院で行ってください。総合病院でも天才的な外科医はいるかもしれませんが年間に治療したり痔だけを手術する件数が全然違います。痔の手術は本当に下手なことをすると術後の生活が辛くなります。まともに排便できなくなったりすることもあります。僕もはじめに専門でないところでレーザー治療をしてしまったせいで大変な思いをしました。痔は肛門だけを扱っている病院で治療されることをおすすめします!
以上が僕が20年経験して得た痔に関する知識の半分くらいとなります。これ以上は断言できない部分などもあるので記事にすることはやめました。また、掲載している情報は僕の場合の経験によるものであり万人に該当するというわけではありませんので正確な対応をされたい場合は医師の指示を聞くようにしてください。民間療法での治療を耳にしますが、正直、とても効くとは思えません・・・ひどくなってしまった痔は病院て診てもらうにして下さい。
それでは!